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11月17日(日)実施 SS(Soft Skill)入学試験とサンプル問題について

非認知能力(Soft Skill)とは

非認知能力(Soft Skill)」とは世間一般では、意欲、協調性、協働性、忍耐力、計画性、自制心、創造性、表現力、判断力、失敗から学ぶ といった、数値では測定できない個人の特性による能力といわれています。

将来の夢を子どもたちが叶えるためには、いわゆる学力である「認知能力」も必要である事は当然ですが、これからの子どもたちに必要とされるものに、学力テストだけでは測ることができない力―すなわち「非認知能力」がとても重要だと認識されています。そして、「非認知能力」は、学力のように子どもたち一人で身に付けられるものとは異なり、集団活動や集団行動の中での困難や失敗、挫折などの経験を通して養われるものが多いと言われています。

また、欧米を中心に世界中で注目される「非認知能力」、すなわち「Soft Skill」は、人が生涯にわたり、のびのびと学び、成長を続けていくことを支えるうえで、とても重要な能力といわれています。
日本国内においても内閣に教育の提言を行う『教育再生実行会議』ではさまざまな議論が進められている中で、「非認知能力(Soft Skill)」の育成が中心的なテーマとなっています。
このようなことから、「非認知能力」は、これからの幼児教育はもちろん、教育全般における “キーワード” になるとまでいわれています。

本校がSS入試(Soft Skill入試)を導入した経緯
“文理の入試Innovation”
画期的なSS入学試験(Soft Skill入学試験)を文理小学校にて実施!!

本校では小学校生活において児童一人ひとりの「非認知能力」が周りのお友だちとの関係に大きな影響を与えるものと認識しています。実際に、児童の学校生活を見ていると、お友だちとの協調性や、授業中における集中力、あるいは行事等のさまざまな取り組みにおける意欲やねばり強さなどは、その後の成長過程において、とても大事な要素であると確信しています。極端なことをいうと、その後の人生における成功の有無は、“非認知能力要素”の出来不出来に大きく影響されるものと結論づけています。

そこで、本校では昨年度まで行ってきた、考える過程を重視するSTEP入学試験の要素に「非認知能力」を評価する割合を増幅した新入学試験として、“SS入学試験(Soft Skill入学試験)” を実施することにしました。

本校が特に大切であると考えている「非認知能力(Soft Skill)」の要素は、本校が開校時から受験生に対して求めている3つのAdmission Policyに含まれているものになります。具体的には次の【SS入試(Soft Skill入試)とは】項目で説明致しますが、全ての要素が受験生の日常におけるさまざまな生活体験の中で育まれる内容となっています。

SS入学試験(Soft Skill入学試験)とは

本校が求める児童像、すなわち下記の3つのAdmission Policyに含まれる表中の「非認知能力」を特に重視し、さまざまな集団活動における「非認知能力」の評価の幅を広めたSS入学試験(Soft Skill入学試験)を実施します。

1.
「人のお話をよく聞き、よく考え、何事にも一生懸命取り組むお子さま」
→ 意欲・集中力・粘り強さ(忍耐力) など
2.
「きちんあいさつができ、誰とでも仲良くできるお子さま」
→ 思いやり・協調性・協働性 など
3.
「けじめのある生活を送ることができるお子さま」
→ 集中力・計画性 など
SS入学試験(Soft Skill入学試験)サンプル問題

※集団テストは『数名のグループ』で実施することを想定しています。

前提条件

園庭での遊びが終わった後、園の教室に入りブロックを使って遊ぶことにしました。先ず教室に入ると、窓際にて一人寂しそうにしている子がいました。

サンプル問題1

さて、ここで1つ目の問題です。仲良し3人組の皆さんは、一人で寂しそうにしている子を見つけたとき、どのようにしますか?一人ひとりに質問をしますので、みなさんの考えを先生に教えてください。(考える時間は1分とします)

【解説1】さあ、この問題は、お子さまのどのようなSoft Skillを観ているのでしょうか?
観点1

思いやり、協調性

「誰とでも仲良く出来るお子さま」という項目が本校のAdmission Policyにあります。
そのような観点から、一人で寂しそうにしている子を見つけたときに、知らないお友だちであっても優しく思いやりのある気持ちをもって、「一緒に遊ぼうよ」と声をかけることが出来るのかどうかを観させていただく問題です。

サンプル問題2

次に2つ目の問題です。一つ目の質問について一人ひとりが自分の考えを発表してください。そしてその後で話し合いをして、みんなの考えを一つにまとめてください。考えがまとまったら、誰か一人がまとまった考えを先生のところまで伝えに来てください。(考える時間は3分とします)

【解説2】さあ、この問題はお子さまのどのようなSoft Skillを観ているのでしょうか?
観点1

意欲、集中力、発言力(プレゼンテーション力)

「人のお話をよく聞き、よく考え」という項目が本校のAdmission Policyにあります。
一つの課題についてグループ内での他のお友だちの意見や話を最後までしっかりと聞くことが出来るのか、あるいは、皆さんの前で発表する発言力(プレゼンテーション力)を観させていただく質問でもあります。

観点2

協調性、協働性

また、一つの課題に対して3人のお子さまがそれぞれの意見を持っていた場合には、皆で話し合いをして、グループ全体としての一つの答えを導き出すことが出来るかを観させていただく問題です。

前提条件

お道具箱の中に用意された好きな色紙を使って紙飛行機を作ります。また、お道具箱の中には、飾りつけに必要な、はさみ、糊なども用意されています。

サンプル問題1

さて、ここで1つ目の問題です。皆さんはお道具箱の中に用意された好きな色紙を使って紙飛行機を作ってください。
そして、出来上がった紙飛行機に飾りつけもしてください。(作成から飾りつけまでの時間は5分とします)
次に紙飛行機が完成し、飾りつけも終わったら、一人ずつ作る際に注意した点をみなさんの前で発表してください。
発表が終わったら、紙飛行機を飛ばして楽しく遊びましょう。(発表内容を考える時間は1分とします)

【解説1】さあ、この問題は、お子さまのどのようなSoft Skillを観ているのでしょうか?
観点1

制作、巧緻性、意欲、集中力、発言力(プレゼンテーション力)

与えられた条件の中で、紙飛行機作りや飾りつけを一生懸命かつ丁寧に取り組んでいるのかどうかを観させていただく問題です。また、皆さんの前で発表する発言力(プレゼンテーション力)を観させていただく質問でもあります。

前提条件

先程、皆さん一人ひとりが作った紙飛行の中で、誰の作ったものと同じ飛行機を大きな紙で作るのかを決め、皆さんで仲良く大きな紙飛行機を一緒に作ります。

サンプル問題1

さて、ここで1つ目の問題です。皆さん一人ひとりが作った紙飛行機の中で、誰が作ったものと同じ飛行機を大きな紙で作るのかを決めてください。(決める時間は3分とします)

【解説1】さあ、この問題は、お子さまのどのようなSoft Skillを観ているのでしょうか?
観点1

協調性、思いやり、優しさ

皆さん一人ひとりが作った紙飛行機の中で、誰が作ったものと同じ飛行機を大きな紙で作るのかを決める課題で、お互いにお友だちの作ったものを「認め合う優しさ、尊重する気持ち」を持ち合わせているのかを観させていただく問題となっています。

サンプル問題2

さて、ここで2つ目の問題です。誰が作ったものと同じ紙飛行機を大きな紙で作ることが決まったところで、さらに3つのことを決めてもらいます。1つ目は「誰が紙を折ってつくるのか」、2つ目は「誰が紙飛行機に飾りつけをするのか」、3つ目は「誰が完成した大きな紙飛行機を飛ばすのか」です。この3つを皆さんで話し合い、それぞれ誰が行うのかを決めてください。(3つのことを決める時間は5分とします)

【解説1】さあ、この問題は、お子さまのどのようなSoft Skillを観ているのでしょうか?
観点1

協調性、協働性、計画性、意欲

3つの課題について、お話し合いをする中で、自分自身の考えや意見ばかりをとおすのではなく、お互いの意見をしっかりと聞くことが出来、役割分担を決めることが出来るのかを観させていただく問題となっています。すなわち、互いの協調性や協働性が重要な観点となる問題になっています。

UP DATE:2019/08/09

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