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学校生活

 【3年生 理科】トンボの放虫~ヤゴからトンボ、そして大空へ~

3年生の理科の授業では、「昆虫を育てよう」について学習しています。 その中で、昆虫の育ち方の違いについて学習し、実際にヤゴからトンボを育てる活動を行っています。

当初、ヤゴ採りの日を設けていましたが、あいにくの雨天により、子どもたちが直接ヤゴを捕まえることはできませんでした。しかし、どうしても子どもたちにこの貴重な経験をさせてあげたいという思いから、後日、教員が入間川へヤゴを捕まえに行きました。

 

 

学校にヤゴがやってくると、子どもたちは水槽に集まり、興味津々にその様子を観察していました。 理科の授業での観察の時間には、ヤゴの体のつくりや色など、細部までよく見てスケッチしていました。 ヤゴを飼い初めて数日経ったある日の朝のことです。子どもたちが興奮した様子で職員室に駆け込んできて、「先生!ヤゴが羽化しています!」と教えてくれました。 子どもたちと一緒に水槽を見に行くと、そこには、立派なトンボが3匹も割りばしの先にとまっていました。どうやら、子どもたちがくる前の朝早くに、ひっそりと羽化を終えていたようです。 子どもたちはその姿に「本当にトンボになった!」「こんなに姿が変わるんだね!」ととても喜んでいました。実際に変態の瞬間を見ることはできませんでしたが、ヤゴがトンボになったという事実に、生命の神秘を目の当たりにした感動が広がりました。

そして、午前中の中休み“いきいきタイム”では、子どもたちがそれぞれのトンボを再びよく観察し、校庭の空に放しました。 空へ羽ばたいていくトンボを見送る子どもたちの表情は、これからのトンボへの希望と、少しの名残惜しさが混じった、複雑なものでした。大切に見守ってきた命との別れは、子どもたちの心に深く刻まれたことと思います。 この活動を通して、子どもたちは理科の知識だけではなく、命を大切にする心も育むことができました。(作成:教務・理科 青木)

UP DATE:2025/07/05